日本にはさまざまな季節行事がありますが、七夕は願い事が叶うとされるとあって人気行事の1つです。
七夕には、バレンタインやクリスマスとは異なる雰囲気がありますね。
毎年七夕になると、短冊に願い事を書いて、それを笹に飾っていますが、そもそも七夕の願い事を叶えてくれるのは誰なのかという素朴な疑問があります。
また短冊には願い事は何個でも書いて良いのでしょうか。
一人で複数枚の短冊を書いても良いのでしょうか。
ちゃんとしたルールについてはあまりよく知らない人も多いと思いますので、解説していきたいと思います。
七夕の願い事は誰が叶える?
願い事をするということは、「その願いを叶えてくれる人」が必要になりますね。
実は、七夕の願いを叶えてくれるのは織姫様です。
つまり、七夕の願い事は織姫様にお願いしていることになります。
しかし織姫と彦星のエピソードには、「どんな願いでも叶えてくれる」というような話は出てきません。
現代のように様々な願い事をする七夕の習慣は、後から生まれたものだと言われています。
本来、七夕の願い事とは、織物が得意な織姫にあやかって、自分自身も織物をはじめとする手仕事が上手になるようにというものでした。
そのため、七夕の願い事は、自分自身に対して立てる、新年の抱負に近いものでした。
七夕に願い事をすることは、江戸時代に寺子屋で広まり、その後少しずつ叶えてもらいたい願い事をするという、今に近い七夕の習慣に自然と変わっていきました。
正確な時期は不明ですが、流れ星に願い事をすることと混り、星繋がりで七夕にも叶えてもらいたい願い事をするようになっていったのではないかと思います。
七夕の願い事で書くと良い事
もともとは手仕事の上達を願うことが本来の七夕の願い事でしたが、今では、何でも願っていいというのが一般的となりました。
先にも説明しましたが、手仕事の中では、織物に関する願いが最もご利益があると言われています。
ただ、今では織物を上達したいという願い事をする人はなかなか居ないと思いますので、何かを上達したいという願い事が良いと思います。
また、当時は手仕事の中に「そろばん」も含まれていたので、計算関係の上達や商売事関係の願い事をするのにも適しています。
織姫と彦星のエピソードを考えると、恋愛関係の願い事は上手くいってもその後トラブルが起きてしまう可能性もあります。
あくまでエピソードから考えた視点なので、絶対やめた方が良いというわけではないですが、あまりおすすめはしません。
それよりは自分の目標を達成するということを願い事にするほうが良いと思います。
例としては「歌が上手くなりますように!」「英会話が上達しますように!」などです。
ただし、何もしないで上達するわけではなく、自分の努力が必須になります。
なので、「歌うのが上手くなる!」「英会話を上達させる!」などの言い切りの形のほうがやる気も出ますので、おすすめです!
七夕の願い事に1つに決めたが良い
七夕の願い事はクリスマスにサンタに欲しいものをお願いするのとは違い、七夕の願い事の本来の意味は自分への誓いになります。
なので自分の願いを叶えるために努力できるのであれば、何個でも願うことができると言えます。
しかし、神様に立てる誓いとして考えた場合、1つに絞って決める方が良いと感じます。
何個もお願いして、全てに努力できない場合を考えると、神様に対して失礼になってしまいます。
1つに絞るか、努力できる範囲で控えめにすることが良いでしょう。
願い事のルールだけの話をすれば、願い事は短冊一つに複数の願いを書いても良いし、複数の短冊に書いても問題ありません。
ただ、シンプルに1枚の短冊に1つの願い事を書く方が良いと思います。
まとめ
「七夕の願い事は誰が叶えるの?」というテーマでお話しました。
実は七夕の願い事を叶えてくれるのは織姫様です。
昔は、織姫様が得意とした手仕事に関する願い事が多かったようですが、今では様々な願い事がされています。
ぜひ願い事には自分が努力して達成できる願い事を書いてみてください。
そうすれば、織姫様が天から見守っていてくれ、後押ししてくれることでしょう。
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