「さつまいも」と聞いて、まず何を思い浮かべますか?
甘い香りとほくほくとした食感のおいしいイモ部分を思い浮かべるのが普通でしょう。でも、今日はちょっと違う視点からさつまいもを見てみませんか?
さつまいもの「つる」部分をご存知でしょうか?
実はさつまいもは、つる部分も食べることができ、驚くほど栄養価が高いのです。
でも、つるをどうやって食べるの?と疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、このさつまいものつるの魅力に迫り、その食べ方や栄養素についてご紹介します。
まだまだ知られていない「さつまいものつる」の新たな食材としての可能性を見つけて見ませんか?
さつまいものつるを食べるってどういうこと?
皆さんは、さつまいもと聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?
お菓子の材料になる、焼いて美味しい、体を温める食材…そんなことをイメージする人がほとんどですよね。
しかし、今回紹介するのはさつまいもの「つる」部分。
そう、あの緑色の葉っぱ部分です。これがなんと、食べることができるんです。びっくりですよね!我々が思い描く、普通のさつまいもというイメージを少し変えてみましょう。
さつまいものつるは、緑豊かな葉っぱの部分で、さつまいも自体が地中で育つ間、地上で日光を浴びて光合成を行っています。つまり、さつまいもの成長を支える大切な部分なのです。そして、そのつる部分にはさつまいも本体に負けないほどの栄養がギュッと詰まっているのです。
このつるは、切り捨ててしまう方も多いかもしれませんが、食べるととても美味しいんです!
ちょっと苦みがあるのですが、それが大人の味となっていて、そのまま食べてもよし、さまざまな料理に使ってもよし、という非常に便利な食材なのです。
なぜ、このつるが食べられるのかと言いますと、つるの部分には食物繊維やミネラル、ビタミンなどがたっぷりと含まれているからです。特に、ミネラルとビタミンは、さつまいも自体にも含まれていますが、つるの方が含有率が高いこともあるんですよ。
さつまいものつるを食べるというと、少し新鮮な感じがしますよね。だって、普通に考えたら、根っこを食べるのが普通ですからね。でも、さつまいものつるも捨ててしまうのは本当にもったいない!
さつまいものつるを食べるという選択をすることで、見落とされがちな栄養素を補うことができますし、同時に食材の有効活用を行うこともできます。
さつまいものつるの栄養素について
さて、さつまいものつるが食べられるということをお伝えしましたが、実はそのつるには、私たちの体にとって大切な栄養素がたっぷりと含まれているのです。その具体的な内容について、詳しく見ていきましょう。
1つ目に挙げるべきなのは、「食物繊維」です。
私たちの健康維持には欠かせない食物繊維は、さつまいものつるにたっぷりと含まれています。これは腸内環境を整え、便秘予防やダイエットにも効果的な成分。つるを食べることで、毎日の食事から手軽に摂取することができます。
次に、さつまいものつるには「ビタミン」が豊富に含まれています。
特に、ビタミンAとビタミンCの含有量が高いとされています。ビタミンAは、視力維持や美肌作りに役立ち、ビタミンCは抗酸化作用があり、風邪予防や美肌、アンチエイジング効果も期待できます。これらのビタミンをバランスよく摂取することは、健康的な生活を送る上で非常に重要な要素となります。
また、さつまいものつるには「ミネラル」も豊富です。
カルシウム、カリウム、鉄などが含まれています。これらのミネラルは、骨や歯の健康を保つカルシウム、血圧調整や筋肉の働きを助けるカリウム、貧血予防に必要な鉄と、私たちの健康にとって必要不可欠な成分です。
さつまいものつるを食べることで、これらの栄養素を効率よく摂取することができます。しかも、このつる、独特の歯ざわりと少しの苦味があるので、調理次第で様々な料理に活用することができます。煮物や和え物はもちろん、お浸しや天ぷらなど、アイデア次第で多彩なメニューが楽しめます。
さつまいものつるを見たら、ただの植物の一部と思わず、これほどの栄養素が詰まっているということを思い出してみてください。スーパーではなかなか目にすることはないかもしれませんが、自家菜園などでさつまいもを作っている方は、つるの料理にトライしてみるのもいいですね。
さつまいものつるの美味しい食べ方
さて、さつまいものつるがこれほどまでに栄養価が高いことを知った次に気になるのは、その調理法でしょう。さつまいものつるを美味しく食べるためには、どのように料理すればいいのでしょうか。
最初に紹介するのは、一番シンプルな「お浸し」です。
つる部分を3〜4cmの長さに切り、ゆでてから水にさらします。これで、苦味を和らげることができます。その後、お好みの出汁で和えるだけ。つるのシャキシャキとした食感と、出汁の味がマッチし、さつまいものつるの風味を最大限に引き立てます。
次に、「煮物」もおすすめです。
ここでも、苦味を和らげるために一度ゆでてから水にさらします。その後、出汁、醤油、みりん、砂糖などで味をつけて煮込みます。ゆでることで、つるの食感が柔らかくなり、煮込むことで旨みがじっくりと染み込みます。
また、「天ぷら」もおすすめです。
つる部分を適当な長さに切り、衣をつけて揚げるだけ。つる自体が独特の食感と味を持っているため、シンプルな調理法である天ぷらでもその良さを堪能することができます。
最後に、シンプルだけど見た目も美しく、さつまいものつるを活かした「サラダ」を試してみてください。
つる部分をゆでて冷まし、お好みの野菜と一緒にドレッシングで和えるだけ。見た目も美しく、栄養価も高い一品となります。
これらの料理方法はいずれも簡単なものですが、さつまいものつるの独特の食感と風味を堪能することができます。特に、苦味を抑えるために一度ゆでることは大切なポイントです。これにより、さつまいものつるの風味を損なうことなく、美味しく料理することが可能となります。
さつまいものつるの美味しい食べ方をざっと紹介しましたが、どのレシピが気になりましたか?この機会にぜひとも、さつまいものつるを使った料理に挑戦してみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。
まとめ:さつまいものつる、新たな食材として活躍
さつまいものつるの食べ方とその栄養素について詳しく見てきました。
私も最初は驚きましたが、調べていくうちにさつまいものつるの可能性にワクワクしました。私たちの健康維持に欠かせない食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含み、美味しく食べることができる。
これまで捨てていたかもしれないさつまいものつるが、新たな食材として食卓を彩るのは素晴らしいことですよね。
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